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日本に住む外国人のこと

日本に住んでいる外国人(在留外国人)はどれくらいいますか?

在留外国人は年々増加しており、現在約276万人の外国人が住んでいます。これは日本の人口の約2.3%、50人に1人は外国の人という計算になります。(出入国在留管理庁.在留外国人統計.2021年12月末)

その人たちの出身国は?どこの国の人が多いですか?

在留外国人の国籍は多様化しており、現在の出身国数は約190か国にのぼります。1988年には韓国・朝鮮からの人が全体の7割強でしたが、2021年12月時点では中国・ベトナム・韓国・フィリピン・ブラジルからの人が7割を占めています。(出入国在留管理庁.在留外国人統計.2021年12月末)

 

日本に住んでいる外国人とは何語で話せばいいんでしょうか?やっぱり英語ですか?

外国人と話すときは英語がいいのではと思うかもしれませんが英語が分からなかったり、あまり得意ではない外国人もいます。2020年の「在留外国人に対する基礎調査」では、日本語が「よく分かる」「まあまあ分かる」と答えた外国人は回答者全体の75%を超えていました。(出入国在留管理庁.「令和2年度 在留外国人に対する基礎調査の調査結果の概要」)

日本に住む外国人とのコミュニケーションは英語じゃなくて日本語でいいんです。

でも、日本人が普段使っている日本語では伝わりにくいこともあります。そんな時はぜひやさしい日本語を使ってみてください。

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やさしい日本語のススメ

外国人が日本で安心して生活するためには、税金や社会保険などの手続、災害情報 、国や自治体からのお知らせなどを正しく理解する必要があります。また、生活する上で、地域や学校、職場の人との意思疎通やコミュニケーションも欠かせません。

日本に住む外国人への情報発信には、英語や多言語の案内、通訳、翻訳アプリなどがあります。それらの手段はとても役に立ちますが、対応言語が限られていて外国人全ての母語に対応するのは不可能です。また、事前準備が必要な場合もあります。

やさしい日本語は、日本語を母語としない外国人にも伝わるように、言葉や表現を分かりやすく言い換えたり、話し方・書き方を工夫した日本語です。

​やさしい日本語のいいところは、コツさえつかめば「いつでも・どこでも・誰でも」使えることです。

​やさしい日本語には難しいスキルは必要ありません。

相手に伝えたいという気持ちと、どんな話し方をしたら伝わるかな?この言葉で分かってもらえるかな?という相手への思いやりを持つこと。それがやさしい日本語の第一歩です。

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​やさしい日本語のはじまりとやさしい日本語のこれから

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やさしい日本語のはじまり

1995年の阪神淡路大震災の時、外国人住民の死亡率は日本人住民に比べて約2倍、負傷者は約2.4倍でした。(阪神・淡路大地震における在日外国人被災状況調査.1995.都市防災研究所)災害時に必要な情報が外国人住民には十分に届いていなかった、というこの時の教訓を元に、外国人への災害時の迅速な情報伝達の手段として生まれたのがやさしい日本語です。

やさしい日本語のこれから

日本に住む外国人が増加している社会環境の中、やさしい日本語は災害時だけではなく、地域や職場、学校、観光など様々な場面での外国人とのコミュニケーション手段として使われるようになってきました。また、対象者の範囲も外国人に限らず、子どもや高齢者、障がいのある方へと活用が広がっています。

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やさしい日本語のコツ

外国人が難しいと感じる日本語の特徴は、語彙が多い、主語や目的語が省略される、文末まで言わない、擬音語・擬態語が多い、一文が長い、相手によって言い方が変わる、など色々あります。

日本語が母語の人なら自然に理解できることも、外国語として日本語を学習した人には分かりにくいことがあるのです。

やさしい日本語の一番の基本は「ハサミの法則」です。この法則を意識した話し方にするだけで、かなり伝わりやすい日本語になります。

その他、漢字熟語を簡単な言葉にしたり(例:高台⇒高い所、危険⇒危ない)、敬語を使わないで「です・ます」の形で言う(例:召し上がりますか⇒食べますか)のもポイントです。

「ハサミの法則」

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ハ 

はっきり言いましょう!

・​はっきり発音しましょう。

・あいまいな言い方はやめましょう。


さいごまで言いましょう!

・途中でやめずに最後まで言い切りましょう。
ミ 
みじかく言いましょう!

・だらだら長く続けず、一文ずつ区切って話しましょう。
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